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    March 06

    くやしい王さま がいこつ事件

    おなかが痛くて学校を休みたかった王さま。

    それなのに、お友達のジュンくんは、骨折のため、病院に入院し、学校を休んでいる。

    王さまは、キリンの消しゴムを持ってジュンくんのお見舞いに行き、そこで不思議な事件が起こる。

    子供の頃に良く読んでいたぼくは王さまシリーズ。

    ISBN:4652006365

    いやいやえん

    子供の頃に読んだ本で、どうしても気になる本のうちの一つ。

    古本屋さんで探したり、オークションで探したりもしているのだが、なかなか手に入らない。

    高い値段を出せば変えるのかもしれないが、そこまでして買おうとは思わない。

    だから、図書館でこの本を見つけたときは、とてもうれしかった。

     

    しげるが通っているちゅーりっぷほいくえんには、いくつもの規則がある。

    この本では、男の子にありがちな、反抗心がかわいらしく描かれている。

    あるときしげるは、お父さんが買って来てくれた赤い自動車を、

    女の子の色の自動車なんていらないと言って、拒絶した。

    その翌日、お母さんは、しげるを「いやいやえん」に連れて行く。

    「いやいやえん」では、しげるのように、「いやだいやだ」と言う子供たちが集まっている。

    しげるはそこで、おやつのりんごをもらえない。

    何故? と尋ねると、赤いりんごは嫌いなんでしょ? と言われてしまう。

    お絵かきの時間に消防車を書きたくても、しげるが使うクレヨンに赤色はない。

    何故? と尋ねると、赤は嫌いなんでしょ? と言われてしまう。

     

    しげるは、「いやいやえん」で、自分と同じように反発する子供たちを見て、

    人の振り見て我が振り直す子供になる。

    あれだけ規則が厳しかったちゅーりっぷほいくえんに戻りたくなってしまうのだった。

    November 27

    アルベルト・モラヴィア『倦怠』

    どんなに夢中になるものがあったとしても、突然、その対象と切り離されて、自分とは無関係な感覚に陥ってしまうという悩みを抱えていたお金持ちのご子息ディーノが、チェチリアというひどく年下の女性と付き合い、その関係性を通して、倦怠から次第に遠ざかって行く様子がありありと描かれている。

    一言で言って、大変素晴らしい小説である。この作品の中で扱われているテーマは、「所有」。最後にディーノはようやく「所有欲」から解放されて、本当の愛を知ったと思うようになる。ここまで詳細に、人の心の中を描写することのできる人は、安部公房氏くらいだと思っていたが、イタリアにもいたのだ。(笑)珍しく、時間を空けることなく、ほとんど一気に読めた作品。

    これまで、外国文学は、日本語訳の当たり外れがあるので、あまり読んでいなかったのだが、これを機会に、モラヴィアの作品をいくつか読んでみたいと思う。

    この本のもう少し詳しい感想を、以下の「ガンまる日記」に書いた。

    http://marumi.tea-nifty.com/gammaru/2004/11/post_24.html

    October 12

    フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

    まず、この本は、浅倉久志という人の日本語訳がものすごくいい。
    おかげで、読み始めた途端、物語の中に強く引き込まれた。
    前提条件をだらだらと説明することなく、あたかもその時代の当然の出来事であるかのように綴って行く。
    例えば、情調オルガンや共感ボックス、映話が一体何であるのか、読み手は、それらの言葉の説明ではなく、前後の関係から判断することになる。これは、なかなか面白いと思った。
    それと、登場人物のキャラクターが統一されている。これは本当にお見事だった。

    主人公リックは、アンドロイドとセックスをするが、このセックスはおそらく、職業的な意味合いを持つものだろう。

    私には理解できないが、リックにはアンドロイドを殺して、たくさんの賞金を稼ぎたいという欲求がある。

    賞金の使い道は、本物の動物を買うため。

    この作品には、動物への異常な愛情が描かれていると言っても過言ではないと想う。

     

    October 02

    美輪 明宏『人生ノート』

    この本の中では、美輪 明宏さんのいくつもの美学が語られている。こうして読み終わってみると、たくさんの共感できる部分と、一部の反論したい部分があった。反論したい部分とは、結婚観に関する考え方である。そのことについては、

    ガンまる日記『人生ノートにもの申す』

    http://marumi.tea-nifty.com/gammaru/2004/09/post_26.html

    に書かせていただいた。

    世の中を良くするためには文化(ソフト面)が大切であるということ、人生プラスマイナスという「正負の法則」、輪廻転生のこと、魂のこと。美輪 明宏さんの本は初めて読ませていただいたのだが、これほどまでにスピリチュアルな方だったということに驚かされた。精神世界にどっぷりつかった人でも知らないスウェーデンボルグの名前が出て来たりする。シャーリーマクレーンの本も読まれたことがあるようだ。外面ではなく、内面をしっかり見据えることのできる人だと思った。本物と偽物を見極めることのできる力を持った人だ。

    September 24

    村上 春樹『ランゲルハンス島の午後』

    こちらも安西水丸さんのカラーイラスト入り。このシリーズにとりつかれてしまったように読んでしまった。あまりにもおかしくてぷっと吹き出してしまう内容なので、電車の中などでは読まない方が賢明だと思う。私のお気に入りは、『ONE STEP DOWN』、『UFOについての省察』、『猫の謎』である。

    新潮文庫 ISBN4-10-100138-3

    村上 春樹『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』

    週間朝日に掲載された村上さんのエッセイ。前回の掲載から、実に十年以上もブランクがあったということだ。二十一年も生きた長寿猫ミューズの話や、部落差別の話など、私はこの本がこれまでの村上朝日堂シリーズの中で最も衝撃的な内容を含んでいると思う。巻末の「苦情の手紙」の文章のすばらしさには、とにかくうなってしまった。

    新潮文庫 ISBN4-10-100147-2

    村上 春樹『村上朝日堂 はいほー!』

    「ハイファッション」という雑誌に掲載されたエッセイをまとめたもの。これまでの村上朝日堂シリーズよりも、はっきりと村上さんの好き嫌いが表現されている作品だと思う。肩こりを体験したことがないというのは実にうらやましい。

    新潮文庫 ISBN4-10-100140-5

    村上 春樹『村上朝日堂の逆襲』

    『週刊朝日』に掲載されていた、村上さんのエッセイがまとめられたもの。安西水丸さんの挿絵と、村上さんの欲のない文章が妙にフィットしている。

    新潮文庫 ISBN4-10-100136-7

    村上 春樹『村上朝日堂』

    「日刊アルバイトニュース」(現在のanの前身)の連載のために書かれたコラム集。イラストは安西水丸さん。村上さんの文章はどこか控えめで、トボケていておかしい。クセになりそうな予感・・・。

    新潮文庫 ISBN4-10-100132-4

    村上 春樹『日出る国の工場』

    村上さんと安西水丸さんが「京都科学標本」、「小岩井農場」、「コムデ・ギャルソン」、「アデランス」などの工場を見学した様子をユーモアたっぷりに紹介した作品。この中に結婚式場である「松戸・玉姫殿」が入っているのは何ともおかしい。結婚式場を、カップルを送り出す工場としてとらえているのだ。現在の結婚式のあり方に疑問を抱いている私は、大きな共感を覚えた。

    新潮文庫 ISBN4-10-100137-5

    村上 春樹『辺境・近境』

    メキシコ、アメリカ、香川、ノモンハン、神戸、からす島を訪れたときのことを記した紀行文。香川へは讃岐うどんを食べるために訪れたそうだ。今度実家に帰ったときは、必ず村上さんが訪れたというお店を探し出して出かけて行くつもりだ。また、この本には村上さんにゆかりのある西宮や芦屋、神戸のことも書かれてある。特に西宮あたりの話は、私が今住んでいる場所と非常に近いので、とても不思議な気がする。私が時々足を運んでいる図書館に、かつて村上さんも通っていたことがあるというのは、本当に感激である。

    新潮文庫 ISBN4-10-100148-0

    September 23

    村上 春樹『やがて哀しき外国語』

    『本』という雑誌に掲載されていた村上春樹さんのプリンストン時代のエッセイ集。アメリカと日本の違いについても数多く述べられている。これを読むと、アメリカという国がいかに自由な雰囲気にあふれているかがわかるのだが、中でも村上さんの生活していたプリンストンは静かなところで、集中して小説を書くにはもってこいの環境だったということだ。こうして他の国と比較されてしまうと、やはり日本は物価が高くし、保守的で頭の固い人間が集まっている国なのだなあと実感してしまう。

    講談社文庫 ISBN4-06-263437-6

    村上 春樹『羊男のクリスマス』

    過去の村上作品に登場した人たちが勢揃いする、佐々木マキさんとのカラー絵本。

    講談社文庫 ISBN4-06-184576-4

    村上 春樹『回転木馬のデッド・ヒート』

    村上春樹さんが人から聞いたいろいろな話をまとめたノンフィクション作品。全部で八つの話が収められている。個人的に印象に残ったのは、「今は亡き王女のため」と「雨やどり」。

    講談社文庫 ISBN4-06-184319-2

    村上 春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』

    これまで私が読んだ村上作品とは一風変わった作品が多かった。「納屋を焼く」、「踊る小人」は、かなりの割合でミステリーの要素を含んでいると思う。「蛍」は、もともと短編として書かれたものだが、後に「ノルウェイの森」の中に吸収された作品らしい。
    個人的には「納屋を焼く」がお気に入りである。

    新潮文庫 ISBN4-10-100133-2

    村上 春樹『夢で会いましょう』

    村上春樹さんが糸井重里さんと共同で仕上げた作品。カタカナの単語をテーマに、それぞれがその単語に関連する短編を掲載している。小説家の書く文章と、コピーライターの書く文章はまったく異なっていて、最初の一文を読んだだけでどちらの作品がわかってしまうところが面白かった。

    講談社文庫 ISBN4-06-183685-4

    村上 春樹『カンガルー日和』

    トレフルという雑誌に連載された18編の短編を一冊の本にまとめたもの。「とんがり焼の盛衰」や「図書館奇譚」など、私がこれまでに読んだ村上作品とは多少赴きの異なる作品も収められていた。また、村上作品のキーワードとも言える「あしか」や「羊男」、「鏡」、「ビール」なども登場している。

    講談社文庫 ISBN4-06-183858-X

    村上 春樹『象工場のハッピーエンド』

    安西水丸さんがイラストを手がけた絵本・超短編集。これまでは村上さんの文章に安西さんが挿絵を入れるという形式だったが、今回は文章と挿絵がまったく独立した形で仕上がっている。それでも何となく調和しているように思えて不思議である。

    新潮文庫 ISBN4-10-100131-6

    村上 春樹『村上朝日堂短編小説 夜のくもざる』

    思わずぷっと吹き出してしまうような短編小説集。もともとは広告用に書かれたものらしい。安西水丸さんのカラーイラストが村上さんの文章にマッチしていてとても良い。お気に入りの作品は、『鉛筆削り』、『タイムマシーン』。

    新潮文庫 ISBN4-10-100144-8