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    March 06

    くやしい王さま がいこつ事件

    おなかが痛くて学校を休みたかった王さま。

    それなのに、お友達のジュンくんは、骨折のため、病院に入院し、学校を休んでいる。

    王さまは、キリンの消しゴムを持ってジュンくんのお見舞いに行き、そこで不思議な事件が起こる。

    子供の頃に良く読んでいたぼくは王さまシリーズ。

    ISBN:4652006365

    いやいやえん

    子供の頃に読んだ本で、どうしても気になる本のうちの一つ。

    古本屋さんで探したり、オークションで探したりもしているのだが、なかなか手に入らない。

    高い値段を出せば変えるのかもしれないが、そこまでして買おうとは思わない。

    だから、図書館でこの本を見つけたときは、とてもうれしかった。

     

    しげるが通っているちゅーりっぷほいくえんには、いくつもの規則がある。

    この本では、男の子にありがちな、反抗心がかわいらしく描かれている。

    あるときしげるは、お父さんが買って来てくれた赤い自動車を、

    女の子の色の自動車なんていらないと言って、拒絶した。

    その翌日、お母さんは、しげるを「いやいやえん」に連れて行く。

    「いやいやえん」では、しげるのように、「いやだいやだ」と言う子供たちが集まっている。

    しげるはそこで、おやつのりんごをもらえない。

    何故? と尋ねると、赤いりんごは嫌いなんでしょ? と言われてしまう。

    お絵かきの時間に消防車を書きたくても、しげるが使うクレヨンに赤色はない。

    何故? と尋ねると、赤は嫌いなんでしょ? と言われてしまう。

     

    しげるは、「いやいやえん」で、自分と同じように反発する子供たちを見て、

    人の振り見て我が振り直す子供になる。

    あれだけ規則が厳しかったちゅーりっぷほいくえんに戻りたくなってしまうのだった。

    October 02

    美輪 明宏『人生ノート』

    この本の中では、美輪 明宏さんのいくつもの美学が語られている。こうして読み終わってみると、たくさんの共感できる部分と、一部の反論したい部分があった。反論したい部分とは、結婚観に関する考え方である。そのことについては、

    ガンまる日記『人生ノートにもの申す』

    http://marumi.tea-nifty.com/gammaru/2004/09/post_26.html

    に書かせていただいた。

    世の中を良くするためには文化(ソフト面)が大切であるということ、人生プラスマイナスという「正負の法則」、輪廻転生のこと、魂のこと。美輪 明宏さんの本は初めて読ませていただいたのだが、これほどまでにスピリチュアルな方だったということに驚かされた。精神世界にどっぷりつかった人でも知らないスウェーデンボルグの名前が出て来たりする。シャーリーマクレーンの本も読まれたことがあるようだ。外面ではなく、内面をしっかり見据えることのできる人だと思った。本物と偽物を見極めることのできる力を持った人だ。

    September 23

    由良 弥生『大人もぞっとする初版『グリム童話』』

    グリム童話の原版を忠実に紹介した作品。今まで子供たちのために語られていたグリム童話がこんなにも残酷でグロテスクなものであることに衝撃を覚えてしまう。この中には、あまりにも残酷な内容であるため、版を重ねるときにカットされてしまった話も収録されていた。親の言うことを聞かずに死んだ子どもが死んでからも土の中から腕を突き出して親を困らせるという『わがままな子ども』もその一つだ。『シンデレラ(灰かぶり)』も、どこかぞっとする内容である。『千匹皮』も近親相姦を取り扱った、どきっとするような内容である。

    三笠書房 ISBN4-8379-7024-9

    ヤーノシュ『大人のためのグリム童話』

    グリム童話を現代風にアレンジした作品。テーマは、「人間同士のすれ違い」といったところだろうか。2時間余りで読めてしまう、とってもお気楽な作品集。

    宝島社文庫 ISBN4-7966-1483-4

    松本 侑子『巨食症の明けない夜明け』

    失恋した女性が、食べ続けることにより現実から逃避するという話。「です・ます」調で書かれているのが何となくなじめなかった。

    集英社文庫 ISBN4-08-749671-6

    村上 龍『限りなく透明に近いブルー』

    群像新人賞と芥川賞も受賞したという作品。しかし、私にはとても読み辛かった。ドラッグやフリーセックスを扱った作品ということで、内容がいささか過激過ぎたことも原因の一つだが、何よりも会話の表現の仕方と、登場人物の多さについていけなかった。しかし、冒頭の部分は、何度も校正を加えたのだろうか。情景が目に浮かんで来るほど素晴らしい描写だった。

    講談社文庫 ISBN4-06-131531-5

    ヘミングウェイ『老人と海』

    物語の中に大きな山場はない地味な作品であるが、状況の描写が大変素晴らしく、浅黒い老人の姿をおのずと思い浮かべてしまう。

    新潮社 ISBN4-10-210004-0

    ベコーニャ・ロペス『死がお待ちかね』

    第七回サントリーミステリー大賞受賞作。どうしてこのようなタイトルが付けられているのかは、最後まで読んでみないとわからない。次々に起こる殺人事件の真犯人は・・・?

    文藝春秋 ISBN4-16-311060-7

    パメラ・トラバース『メアリ・ポピンズ』

    東風に乗ってやって来たお手伝いさん、メアリ・ポピンズ。彼女がバンクス家の子供たちの前で引き起こす様々な手品。子供たちにはとても厳しい態度を取るメアリ・ポピンズであるが、子供たちは彼女の使う手品のせいでメアリ・ポピンズの言うことを良く聞く。こんなお手伝いさんに巡り合えた子供たちがうらやましくなってしまうような作品。

    河出書房新社 ISBN4-309-46559-5

    日本推理作家協会編『とっておきの殺人 ミステリー傑作選17』

    十七人の作家が発表した短編ミステリーが収められている。気に入った作品は、『死者の電話』(佐野 洋氏作)、『屎尿カー・ブルース』(胡桃沢 耕史氏作)『誰かが裁く』(西村 望氏作)。

    講談社文庫 ISBN4-06-183966-7

    佐藤 亜有子『ボディ・レンタル』

    自分の身体をからっぽの容器としてとらえ、男の人にお金で自分の身体を次々と提供する女性の話。ストーリーそのものには共感できなかったが、第33回文藝賞優秀作受賞作品だけあって、さすがに文章の組み立て方がうまかった。最後まで読むと、主人公は決して人を傷つけたくないタイプの人間だったのだとわかる。セックスによってお金を受け取ることが、自分も相手も傷つかない唯一の方法だと信じていたのだろう。だから、彼女が人を傷つけてしまったとき、ボディ・レンタル業を廃業して欲しいという強い期待感があった。しかし、その期待感は見事に裏切られ、主人公は物語の最後までボティ・レンタル業を続ける。私には主人公が一体何を求めていたのか、最後まで理解することはできなかったが、もしかすると作者自身にもそれがわからなかったのかもしれないと思う。

    河出書房新社 ISBN4-309-01109-8

    小林 泰三『肉食屋敷』

    第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。『肉食屋敷』を含め、四編の作品が収められている。題材としての視点が面白い。

    角川書店 ISBN4-04-873144-0

    貴志 祐介『黒い家』

    第四回日本ホラー小説大賞受賞作品。保険の調査員である主人公が、子供の首吊り死体を発見したことから事件が始まる。数多くの人がこの作品を絶賛し、映画化された。文学作品としても、文章のうまさを感じる。

    角川書店 ISBN4-04-873056-8

    カミュ『異邦人』

    母を亡くしても涙一つ流さず、その翌日には女性と寝たという主人公が、友人のためにアラビア人を殺してしまう話。私はこのような感情のない主人公には、最後まで好感が持てなかった。日本語訳を担当した人との文章の相性が悪く、読み進めて行くことが辛かった。

    新潮社文庫 ISBN4-10-211401-7

    海越出版社編集部『名古屋恋愛物語』

    1999年に倒産してしまった、名古屋の海超出版社から発行されたという大変貴重な作品集。直木賞作家の宮城谷昌光さんほか、愛知県にゆかりのある7人の作家の、大変読み応えのある短編恋愛小説が収められている。

    海越出版社 ISBN4-87697-115-3

    安房 直子『きつねの窓』

    『きつねの窓』は、小学校の国語の教科書に掲載されていて、大変気に入った作品。きつねに染めてもらった手で窓を作ると、自分にとって大切なシーンを再現できるというもの。タイトル作品の他、9編が納められている。

    新潮文庫

    安房 直子『ハンカチの上の花畑』

    おばあさんから預かった不思議なツボで、菊酒作りを楽しむという郵便屋さんの話。小学生の頃、この本を読んで面白さを実感した。大人になってから読み返してもやっぱり面白かった。何度でも読み返したい本の一つ。

    講談社文庫 ISBN4-06-138040-0

    安部 公房『他人の顔』

    顔にひどい火傷を負った男が、プラスティックの仮面を作って別人になりすまし、自分の妻を誘惑するという話。男の計画の綿密さや、細かな心理状態が描写されており、大変読みごたえのある作品。

    新潮文庫

    安部 公房 『砂の女』

    砂丘の一軒家に迷い込んだ男が必死に脱出を試みる様子を描いた作品。一軒家の女主人との奇妙な関係が読みどころとなっている。

    新潮文庫 ISBN4-10-112115-X