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    October 12

    フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

    まず、この本は、浅倉久志という人の日本語訳がものすごくいい。
    おかげで、読み始めた途端、物語の中に強く引き込まれた。
    前提条件をだらだらと説明することなく、あたかもその時代の当然の出来事であるかのように綴って行く。
    例えば、情調オルガンや共感ボックス、映話が一体何であるのか、読み手は、それらの言葉の説明ではなく、前後の関係から判断することになる。これは、なかなか面白いと思った。
    それと、登場人物のキャラクターが統一されている。これは本当にお見事だった。

    主人公リックは、アンドロイドとセックスをするが、このセックスはおそらく、職業的な意味合いを持つものだろう。

    私には理解できないが、リックにはアンドロイドを殺して、たくさんの賞金を稼ぎたいという欲求がある。

    賞金の使い道は、本物の動物を買うため。

    この作品には、動物への異常な愛情が描かれていると言っても過言ではないと想う。